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ITツール
2023年12月25日
読了時間: 11分

クラウドストレージ徹底比較:あなたの会社に最適なのは?

大久保博
ITサポートクラブ 代表
クラウドストレージ徹底比較:あなたの会社に最適なのは?

Google Drive、Dropbox、OneDriveなど、主要サービスの特徴を比較します。

クラウドストレージとは?

クラウドストレージは、インターネット上にファイルを保存できるサービスです。パソコンが壊れてもデータが失われず、どこからでもアクセスできます。

なぜクラウドストレージが必要なのか

従来の問題点:

- パソコンの故障でデータが失われる

- USBメモリの紛失リスク

- 外出先からファイルにアクセスできない

- チームでのファイル共有が煩雑

クラウドストレージで解決:

- 自動バックアップで安心

- どこからでもアクセス可能

- 簡単にファイル共有

- 複数人での同時編集

主要クラウドストレージ5選

1. Google Drive(Googleドライブ)

無料容量: 15GB

有料プラン:

- 100GB:月額250円

- 200GB:月額380円

- 2TB:月額1,300円

特徴:

✓ Googleドキュメント、スプレッドシート、スライドとの連携

✓ Gmail、Googleフォトと容量を共有

✓ 強力な検索機能

✓ リアルタイム共同編集

おすすめの人:

- Gmailを使っている

- Googleドキュメントで作業することが多い

- チームでの共同作業が多い

デメリット:

- 15GBはGmail、Googleフォトと共有

- オフライン機能が限定的

2. Dropbox(ドロップボックス)

無料容量: 2GB

有料プラン:

- Plus(2TB):月額1,200円

- Professional(3TB):月額2,000円

- Business(必要に応じて):1ユーザー月額1,500円〜

特徴:

✓ 高速な同期速度

✓ ファイルの復元機能(30日間)

✓ スマートシンク機能

✓ Paper(ドキュメント作成ツール)

おすすめの人:

- 大容量ファイルを頻繁に扱う

- ファイルの同期速度を重視

- クリエイティブな仕事をしている

デメリット:

- 無料容量が少ない(2GB)

- 料金が比較的高め

3. Microsoft OneDrive(ワンドライブ)

無料容量: 5GB

有料プラン:

- OneDrive 100GB:月額224円

- Microsoft 365 Personal(1TB):月額1,284円

- Microsoft 365 Business Basic(1TB):1ユーザー月額650円

特徴:

✓ Microsoft Officeとの完璧な連携

✓ Windows 10/11に標準搭載

✓ Microsoft 365に含まれる

✓ 強力なセキュリティ

おすすめの人:

- Microsoft Officeを使っている

- Windowsパソコンを使っている

- Microsoft 365を契約している

デメリット:

- Macでの使い勝手がやや劣る

- 同期速度がやや遅い

4. iCloud Drive(アイクラウドドライブ)

無料容量: 5GB

有料プラン:

- 50GB:月額130円

- 200GB:月額400円

- 2TB:月額1,300円

特徴:

✓ Apple製品間でのシームレスな連携

✓ 写真の自動バックアップ

✓ iPhoneのバックアップ

✓ ファミリー共有

おすすめの人:

- iPhone、iPad、Macを使っている

- Apple製品で統一している

- 写真のバックアップを重視

デメリット:

- Windows、Androidでの使い勝手が劣る

- ブラウザ版の機能が限定的

5. Box(ボックス)

無料容量: 10GB(個人向け)

有料プラン:

- Personal Pro(100GB):月額1,200円

- Business(容量無制限):1ユーザー月額1,800円〜

特徴:

✓ 企業向けの高度なセキュリティ

✓ 詳細なアクセス権限設定

✓ 1,500以上のアプリと連携

✓ 大容量ファイルのアップロード(最大5GB)

おすすめの人:

- セキュリティを最重視

- 大規模なチームで使用

- 外部との安全なファイル共有が必要

デメリット:

- 料金が高め

- 個人利用には過剰な機能

比較表:一目で分かる違い

| サービス | 無料容量 | 月額料金(2TB) | Office連携 | 同期速度 | セキュリティ |

|---------|---------|---------------|-----------|---------|------------|

| Google Drive | 15GB | 1,300円 | △ | ◯ | ◯ |

| Dropbox | 2GB | 1,200円 | △ | ◎ | ◯ |

| OneDrive | 5GB | 1,284円 | ◎ | △ | ◯ |

| iCloud | 5GB | 1,300円 | × | ◯ | ◯ |

| Box | 10GB | - | △ | ◯ | ◎ |

選び方のポイント

1. 使用しているデバイスで選ぶ

Windows中心: OneDrive

Mac・iPhone中心: iCloud Drive

Android中心: Google Drive

混在環境: Dropbox、Google Drive

2. 使用しているソフトで選ぶ

Microsoft Office: OneDrive

Googleドキュメント: Google Drive

Adobe Creative Cloud: Dropbox

3. 容量で選ぶ

少量(〜100GB): Google Drive、OneDrive

中量(〜2TB): すべてのサービス

大量(2TB以上): Box Business

4. 予算で選ぶ

無料で使いたい: Google Drive(15GB)

コスパ重視: Google Drive、OneDrive

機能重視: Dropbox、Box

5. セキュリティで選ぶ

最高レベル: Box

標準的: すべてのサービス

実際の活用例

事例1:小規模事務所(5人)

選択: Google Drive(2TB)

理由:

- Gmailを使用

- Googleドキュメントで共同作業

- コストパフォーマンスが良い

月額コスト: 1,300円

事例2:デザイン事務所(3人)

選択: Dropbox Professional

理由:

- 大容量ファイルを頻繁に扱う

- 高速な同期が必要

- クライアントとのファイル共有が多い

月額コスト: 2,000円

事例3:会計事務所(10人)

選択: Box Business

理由:

- 機密情報を扱う

- 高度なセキュリティが必要

- 詳細なアクセス権限設定が必要

月額コスト: 18,000円(1,800円×10人)

セキュリティ対策

どのサービスでも実施すべき対策

1. 二段階認証を有効化

すべてのサービスで二段階認証を設定しましょう。

2. 強力なパスワード

12文字以上の複雑なパスワードを使用しましょう。

3. 共有設定の確認

定期的に共有設定を見直し、不要な共有は解除しましょう。

4. デバイスの管理

どのデバイスからアクセスしているか定期的に確認しましょう。

5. 定期的なバックアップ

クラウドストレージ自体のバックアップも検討しましょう。

よくある質問

Q1:複数のサービスを併用してもいい?

A:はい、用途に応じて使い分けるのも良い方法です。例えば、仕事用とプライベート用で分けるなど。

Q2:無料プランで十分?

A:個人利用なら無料プランでも十分ですが、ビジネス利用なら有料プランをお勧めします。

Q3:データは本当に安全?

A:主要サービスは高度な暗号化とセキュリティ対策を実施していますが、重要なデータは追加の暗号化を検討しましょう。

Q4:サービスを変更する場合、データ移行は簡単?

A:ほとんどのサービスでデータのエクスポート・インポート機能があり、比較的簡単に移行できます。

まとめ

クラウドストレージは、現代のビジネスに不可欠なツールです。自社の環境、用途、予算に合わせて最適なサービスを選びましょう。

選択のポイント:

- 使用デバイスとの相性

- 必要な容量

- 予算

- セキュリティ要件

- 既存ツールとの連携

「どのクラウドストレージが自社に合っているか分からない」「導入から運用までサポートしてほしい」という方は、IT活用サポートクラブにご相談ください。あなたのビジネスに最適なクラウドストレージの選定から、安全な運用方法までサポートいたします。

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